子どもと旅行をしていると、「せっかくなら、ただ遊ぶだけでなく何か学びにつながるといいな」と思うことがあります。
最近は、旅行を通して子どもの好奇心や経験を広げる「旅育」という言葉も見かけるようになりました。
とはいえ、旅育と聞くと「特別な旅行をしないといけないの?」「平日にあちこち連れて行ける家庭じゃないと難しい?」と感じることもあるかもしれません。
でも、旅育は遠方への豪華な旅行だけではありません。
旅行前に地図で行き先を確認する、移動中に車窓や道路標識を見る、旅先で郷土料理を食べる、帰宅後にパンフレットや写真で振り返る。そうした小さな工夫も、子どもにとっては十分な学びになります。
この記事では、X上でのイベントである知育ツイオフで教えていただいた声をもとに、子連れ旅行を学びにつなげる旅育の工夫をまとめます。
※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。
※知育ツイオフでいただいた声は、読みやすいよう一部表記を整えています。
※旅行先や施設の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等で最新情報をご確認ください。
この記事の結論
- 旅育は、旅行前・旅行中・帰宅後の工夫で取り入れられます。
- 旅行前は、地図・しおり・名産品・歴史・行きたい場所を調べると学びにつながりやすいです。
- 移動中は、Googleマップ、路線図、車窓、道路標識、サービスエリアなども学びのきっかけになります。
- 旅先では、郷土料理、特産品、博物館、美術館、工芸体験、現地のスーパーや公園もよい経験になります。
- 帰宅後は、フォトブックやパンフレット、図鑑で振り返ると記憶に残りやすくなります。
旅育とは?子連れ旅行を学びにつなげる考え方
旅育とは、旅行を通して子どもの好奇心や経験を広げる考え方です。
旅行先で新しい景色を見たり、知らない土地の食べ物を食べたり、博物館や自然に触れたりすることは、子どもにとって大きな刺激になります。
ただし、旅育は「旅行中にたくさん勉強させる」という意味ではありません。
子どもが「ここはどこ?」「これは何?」「どうして?」と思ったときに、親子で一緒に見たり、調べたり、体験したりすることが大切です。
たとえば、次のようなことも旅育につながります。
- 旅行前に地図で行き先を探す
- 行きたい場所や食べたいものを子どもと話す
- 移動中に現在地を確認する
- 現地の郷土料理や特産品を食べる
- 博物館・美術館・資料館に行く
- 工芸品やものづくり体験をする
- 帰宅後に写真やパンフレットで振り返る
特別な旅行でなくても、近場のお出かけや県内旅行でも十分取り入れられます。
旅育は旅行前から始められる
旅育は、旅先に着いてから始まるものではありません。
旅行前の準備段階から子どもを巻き込むことで、行き先への興味が高まりやすくなります。
地図で行き先の場所を確認する
旅行前に、まず地図で行き先を確認してみるのがおすすめです。
日本地図や世界地図、Googleマップなどを使って、「今住んでいる場所からどのくらい離れているのか」「どの県に行くのか」「どんなルートで行くのか」を見てみます。
まだ小さい子なら、正確な距離や地名を覚えなくても大丈夫です。
- ここが今いる場所だよ
- 今度はこの県に行くよ
- 車でここを通るよ
- 新幹線でこのあたりまで行くよ
このように、行き先を地図上で見るだけでも、旅行が少し具体的になります。
地図や国旗の取り入れ方については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
あわせて読みたい:3歳からの地図の取り入れ方
旅のしおりを作る
旅のしおり作りも、旅育に取り入れやすい方法です。
しおりといっても、立派なものを作る必要はありません。
行き先、日程、食べたいもの、行きたい場所、持ち物、楽しみにしていることなどを、簡単にまとめるだけでも十分です。
知育ツイオフでも、計画段階から子どもを巻き込むために、旅のしおりを作っているという声がありました。
旅のしおり作り良いですよね。計画段階から子どもを巻き込みたいなと思って作り始めました。旅の目標を立てるところ、お小遣い管理、旅の振り返りなども足す予定です。
知育ツイオフでいただいた声
しおりには、たとえば次のような項目を入れられます。
- 行き先
- 日程
- 泊まる場所
- 食べたいもの
- 見たいもの
- 体験したいこと
- 持ち物リスト
- 旅の目標
- 帰宅後の振り返り
字を書くのがまだ難しい子なら、親が書いたり、子どもが絵を描いたり、シールを貼ったりするだけでも楽しめます。
名産品・歴史・行きたい場所を調べる
旅行前に、行き先の名産品や歴史、観光地を少し調べておくと、現地での体験が深まりやすくなります。
子どもと一緒に調べるなら、難しい説明よりも、まずはわかりやすいものからで大丈夫です。
- この県は何が有名?
- どんな食べ物がある?
- どんな動物や自然がある?
- どんな歴史上の人物と関係がある?
- どんな乗り物で行く?
知育ツイオフでも、地形や名産品をチェックできる本を使ったり、しおり作りに活用したりしているという声がありました。
事前の下調べ・しおり作りには、ざっくりとした地形や名産品がチェックできる本を活用しています。車移動の場合はサービスエリアガイドのマップを、電車移動の場合は路線図をコピーして、経路をマーカーでなぞるのも楽しいです。
知育ツイオフでいただいた声
行き先を少し知ってから出かけると、現地で「これ、本で見たね」「この場所、しおりに書いたね」とつながりやすくなります。
子どもを計画に巻き込む
旅育では、親がすべてを決めるのではなく、子どもを少しだけ計画に巻き込むのもおすすめです。
小さい子でも、次のような形なら参加しやすいです。
- 食べたいものを選ぶ
- 行きたい場所を1つ選ぶ
- 見たい動物や乗り物を選ぶ
- 地図で場所を探す
- 持ち物を一緒に準備する
知育ツイオフでも、旅行の計画段階から子どもを巻き込み、県の位置や食べたいもの、行きたい場所を調べたという声がありました。
家族旅行の計画段階から娘を巻き込んで、県の位置確認、食べたいもの・行きたい場所探し、ゆかりある歴史上の人物を調べることなどをしました。お絵描きしながら、しおり作りもして、いい思い出になりました。
知育ツイオフでいただいた声
子どもが自分で選んだ場所や食べ物があると、旅行への期待も高まりやすいです。
移動中にできる旅育の工夫
旅育は、目的地に着く前の移動中にもできます。
車・電車・新幹線・飛行機など、移動そのものも子どもにとっては大きな体験です。
Googleマップや路線図で現在地を見る
移動中に、Googleマップや路線図で現在地を見るのも楽しい方法です。
「今ここにいるよ」「次はこの駅だね」「だんだん目的地に近づいてきたね」と話すと、移動が地図とつながります。
知育ツイオフでも、Googleマップを見ながら現在地を確認しているという声がありました。
旅育大好きです。るるぶの都道府県大百科を見ながら、行きたいところ、食べたいところなどを話し合います。移動中はGoogleマップを見ながら位置確認。基本は公共交通機関+徒歩移動です。
知育ツイオフでいただいた声
まだ地図が読めない年齢でも、現在地の青い点や、線路・道路の形を見るだけで楽しめることがあります。
車窓から街並み・標識・地形を見る
車や電車の窓から見える景色も、旅育のきっかけになります。
通過する県、街の雰囲気、道路標識、お店、山、川、田んぼ、海など、普段と違う景色を見るだけでも発見があります。
車窓から、通過県、街の風景やお店、道路標識などたくさん話をしています。着いてからその地の公式HPで歴史、人口、特産品を見て、帰宅後は現地でもらったパンフレットを遊びに使います。現地の普段の暮らしを伺い知れる公園やスーパーが好きです。コロナ禍では県内開拓を楽しみました。
知育ツイオフでいただいた声
移動中には、こんな声かけもできます。
- 今、何県を通っているかな?
- 山が多くなってきたね
- 海が見えてきたね
- この標識は何だろう?
- さっきとお店の雰囲気が違うね
特別な教材を用意しなくても、車窓からの景色だけでたくさん話ができます。
サービスエリアや駅も学びの場所にする
車移動ならサービスエリア、電車移動なら駅も、子どもにとっては学びの場所になります。
サービスエリアには、その地域の名産品やお土産、地図、観光パンフレットが置かれていることがあります。
駅では、路線図、行き先表示、特急や新幹線、地域のポスターなどを見ることができます。
ただ通過する場所としてではなく、「ここはどんな場所かな?」と見てみると、移動中の時間も旅育になります。
旅先でできる旅育の工夫
旅先では、普段の生活ではできない体験をしやすいです。
観光名所だけでなく、食べ物、街並み、スーパー、公園、博物館、ものづくり体験なども、子どもにとっては大切な経験になります。
郷土料理・特産品を食べる
旅先で、その土地の郷土料理や特産品を食べることも旅育になります。
「この地域ではこれがよく食べられているんだね」「この果物が有名なんだね」と話すことで、地理や文化への興味につながります。
子どもが食べられるものに限りはありますが、無理に珍しいものを食べさせなくても大丈夫です。
ご当地のお菓子、果物、パン、駅弁、ソフトクリーム、地域限定メニューなど、子どもが楽しめる範囲で十分です。
博物館・美術館・資料館に行く
旅先の博物館、美術館、資料館は、土地の歴史や文化、自然を知るきっかけになります。
子ども向け展示がある施設なら、親子で楽しみやすいです。
すべてを理解する必要はありません。
「昔の道具を見た」「大きな模型を見た」「その土地の歴史に触れた」という体験だけでも印象に残ります。
宇宙・恐竜・元素など、子どもの興味があるテーマと旅先の施設がつながることもあります。
あわせて読みたい:子どもが宇宙に興味を持つきっかけ
工芸品やものづくり体験をする
旅先でのものづくり体験も、記憶に残りやすい旅育です。
陶芸、アクセサリー作り、置物作り、染め物、木工、ガラス細工など、地域の工芸に触れられる体験は、旅行の思い出として残りやすいです。
知育ツイオフでも、旅先で作ったものを日常に取り入れているという声がありました。
旅行の後にもできるだけ記憶に残るように意識しています。博物館に行ったら、その後も図鑑で「見たね」とつなげたり、フォトブックを作ってリビングの目につくところに置いたりしています。陶芸やアクセサリー、置物など、旅先で作ったものを積極的に日常に取り入れるようにしています。
知育ツイオフでいただいた声
旅先で作ったものが家に残ると、帰宅後も「これ、旅行で作ったね」と話すきっかけになります。
現地の公園・スーパーを見る
有名観光地だけでなく、現地の公園やスーパーを見るのも面白い体験です。
公園では、遊具や植えられている木、周囲の地形が普段と違うことがあります。
スーパーでは、その地域ならではの食材やお菓子、調味料、魚、野菜などが見つかることもあります。
観光地とは違い、現地の普段の暮らしを少し感じられるのが魅力です。
子どもにとっても、「いつものスーパーと違うね」「見たことがない魚があるね」と発見しやすい場所です。
帰宅後に旅の記憶を残す工夫
旅育では、帰宅後の振り返りも大切です。
子どもの記憶は時間が経つと薄れやすいので、写真やパンフレット、作ったものなどを使って、旅の記憶を何度も思い出せるようにすると残りやすくなります。
パンフレットを遊びに使う
旅先でもらったパンフレットや地図は、帰宅後の遊びにも使えます。
切り貼りしてノートに貼ったり、行った場所に丸をつけたり、写真と一緒に保存したりできます。
子どもがまだ文字を読めなくても、写真やイラストを見るだけで「ここ行ったね」と振り返れます。
フォトブックを作る
旅行の写真をフォトブックにして、リビングなど子どもの目につく場所に置いておくのもおすすめです。
スマホに写真を保存しているだけだと、意外と見返さないこともあります。
紙のフォトブックにすると、子どもが自分で開きやすく、何度も思い出せます。
写真を見ながら、
- ここで何を食べた?
- 何が楽しかった?
- どこに行った?
- また行きたい?
と話すだけでも、旅の振り返りになります。
旅先で作ったものを日常に取り入れる
陶芸、アクセサリー、置物など、旅先で作ったものは、できるだけ日常に取り入れると記憶に残りやすいです。
飾る、使う、写真と一緒に置くなど、目に入る場所にあると、旅行の話をするきっかけになります。
旅先の制作物は、単なるお土産ではなく、子どもが自分で作った体験の記録にもなります。
図鑑や地図で振り返る
帰宅後に、旅先で見たものを図鑑や地図で振り返るのもおすすめです。
- 博物館で見た恐竜を図鑑で探す
- 水族館で見た魚を図鑑で見る
- 旅行先の県を日本地図で探す
- 食べた特産品の産地を調べる
- 通った路線を地図でなぞる
旅行中の体験と、本や地図の知識がつながると、子どもの興味が深まりやすくなります。
図鑑選びについては、こちらの記事でもまとめています。
あわせて読みたい:子どもの図鑑おすすめ比較|NEO・MOVE・LIVEはどれがいい?
旅育に役立つ本・サイト・アプリ
旅育を始めるときは、本や地図、旅行ガイド、アプリを活用すると準備しやすくなります。
知育ツイオフでも、旅育に役立つ本やサイトがいくつか挙がっていました。
旅育BOOK
旅育について体系的に知りたい場合は、旅育に関する本を読むのもよいと思います。
知育ツイオフでは、『旅育BOOK』を参考にしているという声がありました。
旅行後にもできるだけ記憶に残るように意識しています。『旅育BOOK』もとても参考になりました。
知育ツイオフでいただいた声
旅行を学びにつなげる考え方や、家庭でできる工夫を知りたい方には候補になります。
47都道府県ニッポン学び旅
都道府県ごとの特色や学びを旅行に取り入れたい場合は、『47都道府県ニッポン学び旅』のような本も候補になります。
こちらの本おすすめです。47都道府県ニッポン学び旅。
知育ツイオフでいただいた声
旅行先の名産品や見どころ、地域の特色を知るきっかけになります。
るるぶ こどもとあそぼ
子連れのお出かけ先を探すなら、「るるぶ こどもとあそぼ」シリーズのような地域別ガイドも使いやすいです。
この種類が各地方であるので、我が家はこれを参考にしています。るるぶ こどもとあそぼ。
知育ツイオフでいただいた声
子どもと行きやすい施設を探したいときに便利です。
るるぶ都道府県大百科
旅行前の下調べや、しおり作りに使いやすい本として、都道府県の特色がまとまった本も役立ちます。
行き先の地形、名産品、観光地をざっくり確認できると、子どもと話しやすくなります。
Googleマップ・路線図・サービスエリアマップ
アプリや地図を使うなら、Googleマップ、路線図、サービスエリアマップなども旅育に活用できます。
移動中に現在地を見たり、通るルートを確認したり、目的地までの距離を見たりできます。
車移動ならサービスエリアガイド、電車移動なら路線図を印刷して、経路をマーカーでなぞるのも楽しいです。
子連れ旅で気をつけたいポイント
旅育を意識すると、あれもこれも体験させたくなることがあります。
ただ、子連れ旅行では、子どもの体力や親の負担も大切です。
予定を詰め込みすぎない
旅育を意識しすぎると、博物館、名所、体験、郷土料理、写真、しおり作りと、予定を詰め込みたくなることがあります。
でも、子どもにとっては移動だけでも疲れます。
予定を詰め込みすぎると、学びどころではなく、親子ともに疲れてしまうこともあります。
1回の旅行で「これだけは楽しみたい」という軸を1〜2個に絞るくらいでも十分です。
親の趣味と子どもの体力のバランスを見る
旅育は、親の興味が反映されやすいです。
歴史が好きな親なら史跡、自然が好きな親なら山や海、美術が好きな親なら美術館に連れて行きたくなるかもしれません。
親の趣味を一緒に楽しむのは素敵なことですが、子どもの年齢や体力、興味とのバランスも大切です。
大人が行きたい場所だけでなく、子どもが楽しめる公園や休憩場所も入れておくと、旅行全体がスムーズになりやすいです。
学ばせようとしすぎない
旅育は、旅行を勉強に変えることではありません。
「せっかく来たから覚えて」「ちゃんと見て」「何がわかった?」と強く求めすぎると、子どもにとって負担になってしまいます。
まずは、楽しかった、また行きたい、面白かったという気持ちが残ることが大切です。
学びは、その後に少しずつつながれば十分です。
体験後の振り返りまで含めて考える
旅行中にすべてを学ばせようとしなくても、帰宅後に振り返ることで興味が深まることがあります。
写真を見る、地図で場所を確認する、図鑑で見たものを探す、フォトブックを作る、旅先で作ったものを飾る。
こうした振り返りまで含めると、旅行の記憶が残りやすくなります。
近場のお出かけでも旅育になる
旅育というと、遠方への旅行をイメージしがちですが、近場のお出かけでも十分取り入れられます。
- 隣の市の公園に行く
- 県内の博物館に行く
- 普段行かないスーパーに行く
- 道の駅に行く
- 地元の資料館に行く
- 電車に乗って少し遠くまで行く
知らない場所に行く、いつもと違う景色を見る、地域のものを食べる。
それだけでも、子どもにとっては新しい経験になります。
フットワーク軽く遠くへ行けなくても、家庭に合う範囲で旅育はできます。
まとめ:旅育は、特別な旅行でなくても始められる
旅育は、子連れ旅行を通して子どもの好奇心や経験を広げる考え方です。
旅行前に地図で行き先を確認する、旅のしおりを作る、名産品や歴史を調べる。移動中にGoogleマップや路線図を見る。旅先で郷土料理や博物館、ものづくり体験、公園やスーパーを楽しむ。帰宅後に写真やパンフレットで振り返る。
こうした小さな工夫でも、子どもの学びにつながります。
大切なのは、学ばせようとしすぎず、親子で楽しむことです。
旅行の中で子どもが「これ何?」「ここどこ?」「また行きたい」と感じたら、それだけでも大きなきっかけになります。
遠方への旅行だけでなく、近場のお出かけや県内開拓でも旅育はできます。
家庭のペースに合わせて、旅行前・旅行中・帰宅後のどこか一つから、無理なく取り入れてみてください。

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