子どもに絵本を読んであげたいと思ったとき、気になるのが「家に絵本は何冊くらいあればいいのか」ということではないでしょうか。
知育や読み聞かせについて調べていると、「3歳までに絵本1万冊」という言葉を見かけることもあります。
そう聞くと、家にたくさん絵本をそろえなければいけないように感じるかもしれません。
ですが、結論からいうと、絵本はたくさん持っていなければいけないわけではありません。
同じ絵本を何度も読むこともありますし、図書館で借りることもできます。大切なのは、冊数そのものよりも、子どもが絵本に触れやすい環境を作ることだと思います。
ただし、個人的に図鑑は家に置いておくメリットが大きいと感じています。
図鑑は、子どもが「これ何?」と思った瞬間にすぐ開けることが大事だからです。
この記事では、0歳・1歳・2歳・3歳ごとに、家にあると使いやすい絵本の冊数目安と、買う本・借りる本の分け方、図鑑を家に置くメリットについてまとめます。
絵本は家に何冊あればいい?
絵本の冊数に、正解はありません。
家にたくさん絵本がある家庭もあれば、図書館を中心に利用している家庭もあります。保育園や幼稚園で絵本に触れる機会が多い子もいます。
そのため、家に置く絵本の冊数は「これだけ必要」と考えるより、家庭に合った冊数+図書館などでの入れ替えで考えると続けやすいです。
| 年齢 | 家にあると使いやすい冊数の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 0歳 | 5〜15冊程度 | 短くて丈夫な絵本を繰り返し読む |
| 1歳 | 10〜30冊程度 | お気に入りを何度も読む時期 |
| 2歳 | 20〜50冊程度 | 好みが出てきてジャンルを広げやすい |
| 3歳 | 30〜80冊程度 | 物語・図鑑・生活絵本など幅が出る |
これはあくまで目安です。
図書館をよく使う家庭なら、家にある冊数は少なめでも問題ありません。反対に、寝る前やすきま時間にすぐ読めるようにしたい家庭では、手元にある程度の冊数があると便利です。
また、絵本は「たくさん持っていること」よりも、子どもが手に取りやすい場所にあることの方が大切だと感じます。
0歳の絵本は何冊くらい?
0歳のうちは、家にある絵本は5〜15冊程度でも十分使いやすいと思います。
この時期は、長いストーリーを理解するというより、親の声を聞いたり、色や形を見たり、音やリズムを楽しんだりする意味合いが大きいです。
0歳向けの絵本は文章が短いものも多いので、同じ本を何度も読みやすい時期でもあります。
たとえば、0歳ではこのような絵本が使いやすいです。
- 丈夫なボードブック
- 音やリズムを楽しめる絵本
- 色や形がはっきりした絵本
- 親が短時間で読みやすい絵本
- 赤ちゃんが触っても破れにくい絵本
最初からたくさんそろえる必要はありません。
まずは数冊用意して、子どもの反応を見ながら少しずつ増やしていくくらいでよいと思います。
この図鑑のようにタッチペンがついている絵本は、子ども自身が遊びながら学んでくれるきっかけにもなります。
1歳の絵本は何冊くらい?
1歳ごろは、家に10〜30冊程度あると、日常的に読みやすくなります。
1歳になると、少しずつ子どもの好みが出てきます。
同じ絵本を何度も持ってきたり、好きなページばかり見たがったり、途中で別の遊びに移ったりすることもあります。
この時期は、冊数を増やすことよりも、子どもが「これ読んで」と持ってこられる環境を作る方が大切です。
1歳では、次のような絵本が使いやすいです。
- 食べ物の絵本
- 動物の絵本
- 乗り物の絵本
- 生活習慣の絵本
- 繰り返しの言葉が楽しい絵本
- 親子のやり取りがしやすい絵本
また、1歳ごろは同じ絵本ばかり読みたがることも多いです。
親としては「またこの本?」と思うこともありますが、子どもにとっては同じ展開を安心して楽しんだり、言葉を覚えたりする時間になっているのかもしれません。
家にはお気に入りの本を置きつつ、図書館で新しい本を借りて入れ替えると、親も子どもも飽きにくくなります。
2歳の絵本は何冊くらい?
2歳ごろは、家に20〜50冊程度あると、子どもが選ぶ楽しさも出てきます。
2歳になると、興味のあるものがかなりはっきりしてくることがあります。
パンの絵本ばかり読みたがる子もいれば、電車や車の本が好きな子、動物の本が好きな子、赤ちゃんが出てくる絵本に反応する子もいます。
この時期は、親が読ませたい本だけでなく、子どもが自分で選びたくなる本を置いておくと、読み聞かせにつながりやすいです。
2歳では、次のような絵本が使いやすいです。
- 食べ物の絵本
- 乗り物の絵本
- 動物の絵本
- トイレ・歯みがき・着替えなど生活習慣の絵本
- 簡単なストーリーがある絵本
- 写真や図鑑に近い絵本
2歳ごろからは、図鑑や写真絵本も使いやすくなってきます。
たとえば、散歩中に見た花や虫、道を走っていた乗り物、食卓に出てきた野菜などに興味を持ったとき、家に図鑑があるとすぐに確認できます。
絵本は図書館で借りてもよいですが、図鑑は「気になったときにすぐ見る」使い方がしやすいので、手元にあると便利です。
こちらの「みぢかないきもの」はまさに最初に手に取りやすい図鑑としておすすめです。
動物園にいる動物や身近にいるスズメやカラスなどの鳥、魚や虫と、様々な生き物を網羅してくれています。
3歳の絵本は何冊くらい?
3歳ごろは、家に30〜80冊程度あると、かなり幅広く楽しめます。
3歳になると、短い絵本だけでなく、少し物語性のある絵本も楽しめる子が増えてきます。
また、興味の幅も広がりやすくなります。
- 昔話
- 季節の絵本
- 図鑑
- からだの絵本
- 生活や気持ちの絵本
- 少し長めのお話
- 迷路・探し絵・クイズ要素のある本
一方で、3歳ごろになると1冊あたりの文章量が増えるため、読める冊数は0歳・1歳のころより少なくなることもあります。
そのため、単純に冊数だけを増やそうとするより、子どもがじっくり楽しめる本を増やしていく方が合っている場合もあります。
3歳ごろは、絵本と図鑑の両方があると使いやすいです。
物語の絵本で想像を広げ、図鑑で実際のものを確認する。そういう使い方ができると、子どもの興味が広がりやすくなると感じます。
絵本は買う?図書館で借りる?
絵本をすべて買おうとすると、お金も収納場所も必要になります。
そのため、個人的には買う本と借りる本を分けるのが現実的だと思います。
絵本は図書館でいろいろ試し、子どもが何度も読みたがる本だけ購入する形でも十分です。
一方で、図鑑は家に置いておくメリットが大きいと感じています。
図鑑は、物語のように最初から最後まで読む本というより、子どもが「これ何?」と思ったときにすぐ開く本です。
外で見た虫、道ばたの花、テレビに出てきた動物、絵本に出てきた乗り物、食卓に出てきた野菜など、興味が出た瞬間に確認できると、子どもの関心が広がりやすくなります。
図書館で図鑑を借りるのもよいのですが、「気になったときにすぐ見る」という使い方をするなら、家に1〜2冊あると便利です。
絵本は借りる本と買う本を分け、図鑑は子どもの興味に合わせて少しずつ買い足す。そう考えると、無理なく本を増やしやすいと思います。
買うのに向いている絵本
買うのに向いているのは、何度も読む可能性が高い本です。
- 子どもが何度も読みたがる本
- 寝る前に読む定番の本
- 丈夫で長く使える本
- きょうだいで使えそうな本
- 親も読みやすい本
- 短くて毎日読みやすい本
何度も読む本は、図書館で借り続けるより、家に置いておいた方が便利です。
特に寝る前に読む本は、すぐ手に取れる場所にあると読み聞かせのハードルが下がります。
また、破れにくいボードブックや、長く読み継がれている定番絵本は、家にあると何度も使いやすいです。
図書館で借りるのに向いている絵本
図書館で借りるのに向いているのは、試してみたい本や、一時的に興味を持っているテーマの本です。
- 初めて読む本
- 季節ものの絵本
- 一時的に興味を持っているテーマの本
- 親が試してみたい本
- 買うか迷っている本
- 大型絵本や収納に困りやすい本
図書館で借りてみて、子どもが何度も読みたがった本だけ購入する流れにすると、失敗が少なくなります。
特に子どもの興味は時期によって変わりやすいです。
そのときだけ夢中になっているテーマの本は、まず図書館で借りると取り入れやすいです。
図鑑は家に置くメリットが大きい
絵本は図書館で借りるのもおすすめですが、図鑑については、家に置いておくメリットが大きいと感じています。
理由は、図鑑は子どもが興味を持った瞬間にすぐ見られることが大切だからです。
たとえば、子どもが散歩中に虫を見つけて「これ何?」と聞いたとします。
そのときに家に帰ってすぐ昆虫図鑑を開けると、実際に見たものと図鑑の情報がつながりやすくなります。
テレビに出てきた動物、絵本に出てきた乗り物、食卓に出てきた野菜、旅行先で見た魚なども同じです。
子どもの興味は、その場限りで流れてしまうこともあります。
だからこそ、「気になったときにすぐ調べられる」環境を作っておくことには意味があると思います。
最初からたくさんの図鑑をそろえる必要はありません。
まずは、子どもが好きなジャンルを1〜2冊選ぶだけでも十分です。
- 動物が好きなら動物図鑑
- 虫に興味があるなら昆虫図鑑
- 電車や車が好きなら乗り物図鑑
- 花や木に興味があるなら植物図鑑
- 食べ物に興味があるなら食べ物やからだの図鑑
絵本は図書館で入れ替えながら楽しみ、図鑑は子どもの興味に合わせて家に置く。わが家では、この分け方が使いやすいと感じます。
また、花や昆虫など、外に持ち歩きたい図鑑は、ポケットサイズのものを選ぶのもおすすめです。
絵本が少なくても大丈夫?
家に絵本が少ないと、「もっと買った方がいいのかな」と不安になることもあるかもしれません。
ですが、絵本は家にたくさん並んでいればよい、というものでもありません。
少ない冊数でも、子どもが何度も手に取り、親子で楽しく読めているなら十分だと思います。
むしろ、絵本が多すぎると、子どもが選びにくくなることもあります。
本棚に全部並べるのではなく、今よく読む本だけを取り出しやすい場所に置いて、残りは入れ替え制にするのもおすすめです。
たとえば、季節の絵本や今よく読む絵本を表に出して、あまり読まない本は別の場所にしまっておくと、本棚が見やすくなります。
絵本が増えすぎたときの考え方
絵本が増えてくると、収納に困ることもあります。
増えすぎたときは、次のように分けると整理しやすいです。
- 今よく読む本
- ときどき読む本
- 年齢的にもう読まない本
- 思い出として残したい本
- 手放してもよい本
すべてを手元に置いておく必要はありません。
ただ、子どもが小さいころに何度も読んだ本は、親にとっても子どもにとっても思い出になりやすいです。
無理に手放さず、数冊だけ残しておくのもよいと思います。
また、絵本棚を使う場合は、子どもの目線で表紙が見えるタイプだと、子どもが自分で選びやすくなります。
本の量を増やすだけでなく、子どもが手に取りやすい収納にすることも、読み聞かせのしやすさにつながります。
「3歳までに絵本1万冊」と絵本の冊数
「3歳までに絵本1万冊」を目指す場合でも、家に1万冊の絵本が必要なわけではありません。
同じ本を繰り返し読むこともありますし、図書館で借りた本を読むこともできます。
たとえば、家に30冊しか絵本がなくても、同じ本を何度も読めば読み聞かせの回数は積み重なります。
また、図書館で定期的に借りれば、家の収納を増やしすぎずに、いろいろな絵本に触れることができます。
1万冊という数字は、たくさん絵本に触れるきっかけにはなります。
ですが、絵本を大量に買うことが目的ではありません。
親子で無理なく絵本を楽しめる形を作ることの方が大切です。

まとめ:絵本の冊数は家庭に合わせて考えれば大丈夫
絵本は、家に何冊なければいけないという決まりはありません。
目安としては、以下くらいで考えるとよいと思います。
| 年齢 | 家にあると使いやすい冊数 |
|---|---|
| 0歳 | 5〜15冊程度 |
| 1歳 | 10〜30冊程度 |
| 2歳 | 20〜50冊程度 |
| 3歳 | 30〜80冊程度 |
ただし、これはあくまで目安です。
図書館をよく使う家庭なら、家にある冊数は少なめでも大丈夫です。反対に、寝る前や日中にすぐ読めるようにしたい家庭では、手元にある程度の絵本があると便利です。
絵本は、すべて買わなくても構いません。
図書館で借りて試し、子どもが何度も読みたがる本を購入する形でも十分です。
一方で、図鑑は家に置いておくメリットが大きいと感じます。
図鑑は、子どもが「これ何?」と思ったときにすぐ開けることに価値があります。子どもの興味に合わせて、動物・昆虫・乗り物・植物などの図鑑を少しずつそろえていくのもおすすめです。
絵本は買う本と借りる本を分け、図鑑は興味に合わせて家に置く。
そんなふうに考えると、無理なく子どもが本に触れやすい環境を作れると思います。

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