子どもへの時計の教え方|モンテッソーリ式の進め方と時計を読めるようになる方法

子どもが時計を読めるようになると、「3時になったらおやつ」「長い針が6になったら出かけよう」など、生活の見通しが少しずつ立てやすくなります。

ただ、時計の読み方は子どもにとって意外と難しいものです。

数字は読めても、時計には、短い針・長い針・〇時・〇分・5分刻みなど、いくつもの要素があります。

そのため、いきなり「何時何分」を覚えさせようとするより、まずは生活の中で時計を見ることから始めるのがおすすめです。

この記事では、モンテッソーリ式の考え方も参考にしながら、子どもに時計の読み方を教える順番と、時計絵本・知育時計・ワークの使い分けをまとめます。

知育ツイオフで集まった、実際の家庭で使われていた絵本や時計の声も紹介します。

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※知育ツイオフでいただいた声は、読みやすいよう一部要約・表記調整しています。

目次

子どもに時計を教えるなら、まず何から始める?

時計を教えるときは、最初から「何時何分」を読ませようとしなくても大丈夫です。

まずは、生活の中で時計を見る機会を増やすことから始めると取り組みやすいです。

  • 「3時になったらおやつにしようね」
  • 「長い針が12になったら出発しよう」
  • 「長い針が6になったら片付けよう」
  • 「8時になったら寝る準備をしよう」

このように、時計と生活の予定を結びつけると、時計が単なる数字ではなく「次にすることがわかるもの」として伝わりやすくなります。

最初は正確に読めなくても大丈夫です。まずは「時計を見ると、次の予定がわかる」という感覚を持つことが、時計学習の入り口になります。

幼児教室での教え方

幼児さんすう総合研究所代表の大迫先生は以下のように話されています。

時計を教えるためには、まず数字が読みやすい「アナログ時計」を家庭に用意することから始めましょう。

長い針と短い針をいっぺんに教えるのではなく、短い針を読むことから始めます。ただ、いきなり読み方を教えるのではなく、お子さんとそのおうちの生活に合わせて、時間の声かけからスタートするとよいと思います。たとえば、時計をお子さんと見ながら「今、3時になったから、おやつを食べようね」「8時になったから寝ようね」といった具合です。そうした繰り返しのなかで、時計の読み方を覚えていきます。

https://benesse.jp/kosodate/201911/20191122-1.html

知らず知らずのうちに、このように教えている親御さんも多いかもしれません。

モンテッソーリ式では時計をどう教える?

モンテッソーリ式の考え方では、子どもが一度に多くのことを覚えるのではなく、段階を分けて理解していくことを大切にします。

時計の読み方も同じで、短い針・長い針・時・分・5分刻みを一度に教えようとすると、子どもには難しく感じやすいです。

家庭で取り入れる場合も、専用の教具が必ず必要というわけではありません。

見やすいアナログ時計や、針を動かせる時計絵本、知育時計などを使いながら、少しずつ段階を分けて伝えると進めやすくなります。

まずは短い針を見て「〇時」から始める

最初は、長い針が12にあるときの「〇時」から始めるとわかりやすいです。

  • 短い針が3、長い針が12なら「3時」
  • 短い針が8、長い針が12なら「8時」

この段階では、まず短い針に注目します。

「短い針が3のところにあるね。3時だね」というように、生活の声かけの中で少しずつ伝えると自然です。

次に「〇時半」を扱う

「〇時」が少しわかってきたら、次に「〇時半」を扱うと進めやすいです。

長い針が6のところにあるときが「半」です。

  • 3時半
  • 6時半
  • 8時半

「長い針が6になったら半だよ」と、よく使う時間から伝えるとわかりやすいです。

5分刻み・1分刻みはあとからで大丈夫

時計で難しいのは、文字盤の数字が1、2、3と書いてあるのに、分を読むときは5分、10分、15分と読むところです。

ここは子どもが混乱しやすい部分です。

そのため、最初から1分刻みまで教える必要はありません。

まずは、次のようなよく使う時間からで十分です。

  • 長い針が12:ちょうど
  • 長い針が6:半
  • 長い針が3:15分
  • 長い針が9:45分

そのあと、5分刻み、1分刻みへ進むと負担が少なくなります。

子どもが時計でつまずきやすいところ

時計で子どもが混乱しやすいのは、主に次のようなところです。

  • 文字盤の「1」を、分では「5分」と読むところ
  • 長い針と短い針の役割が違うところ
  • 「3時半」のとき、短い針が3と4の間にあるところ
  • 長い針が12のときは「0分」になるところ

特に「〇時半」では、短い針が次の数字に少し近づいているため、子どもが迷いやすいです。

このあたりは一度で覚えようとせず、実際の時計を見ながら少しずつ確認すると進めやすいです。

家庭では「生活の中で時計を見る」ことから始める

モンテッソーリ式の教具がなくても、家庭では次のような方法で時計に触れられます。

  • 数字が見やすいアナログ時計を置く
  • 短い針から確認する
  • 生活の予定と時間を結びつける
  • 針を動かせる時計絵本で試す
  • 時計カードやワークで少しずつ確認する

大切なのは、いきなり全部を教えないことです。

「短い針を見る」「〇時がわかる」「〇時半がわかる」「5分刻みを知る」というように、段階を分けると進めやすくなります。

時計絵本・知育時計・ワークの使い分け

時計を教えるグッズには、時計絵本、知育時計、ワーク、時計カードなどがあります。

それぞれ向いている場面が違うので、子どもの様子に合わせて選ぶと使いやすいです。

子どもの様子合いやすいもの理由
まだ時計に興味がない時計絵本物語や遊びの中で時計に触れられる
針を動かすのが好き音の出る時計絵本・針を動かせる絵本手を動かしながら理解しやすい
生活の中で覚えたい知育時計・掛け時計毎日見ることで自然に意識しやすい
「〇時」は少しわかる時計カード・簡単なワーク読み方を確認しやすい
ある程度読めるようになってきたワーク・プリント定着練習に向いている

迷う場合は、最初からワークに進むより、時計絵本や知育時計で「時計を見る機会」を増やすところから始めると取り組みやすいです。

時計絵本は、時計に興味を持つ入口に使いやすい

まだ時計にあまり興味がない子には、時計絵本から入ると取り組みやすいです。

時計絵本には、針を動かせるもの、音が出るもの、キャラクターや物語の中で時計に触れられるものなどがあります。

「時計を勉強する」というより、まずは絵本を読みながら「これは何時かな?」「長い針がここにあるね」と話すくらいで十分です。

まずは「とけいのほん」で時計を理解

物語を通じて時計の読み方を教えてくれる絵本があります。

ちび(短針)とのっぽ(長針)が散歩にでかけるストーリーで、1ではちょうどの時間と半(30分)の時間がわかるようになります。

2冊セットではありますが、まずはこの「とけいのほん1」で、基本の読み方をマスターするのがおすすめです。

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くろくまくんのとけいえほん

「くろくまくんのとけいえほん」は、時計の読み方に少しずつ触れられる絵本です。

知育ツイオフでも、子どもが気に入って読んでいたという声がありました。

知育ツイオフでいただいた声

「くろくまくんのとけいえほん」は子どもが好きで、親から見てもわかりやすかったです。ページをめくるごとに少しずつ難しくなるので、少しずつ理解を深められました。

最初からワークをするより、絵本の中で時計に触れたい子に合いやすいと思います。

音の出るとけいえほん

針を動かすのが好きな子には、音の出る時計絵本も候補になります。

針を動かすと読み上げてくれるタイプは、「針の位置」と「読み方」がつながりやすいのが良いところです。

知育ツイオフでいただいた声

金の星社の「音の出るとけいえほん」は、1分単位で自分で針を動かせて、それを読み上げてくれるのでよかったです。

時計を見ているだけではピンとこない子でも、自分で針を動かせると興味を持ちやすいことがあります。

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好きなキャラクターやテーマの時計絵本

プリンセス、恐竜、乗り物など、子どもの好きなテーマの時計絵本を選ぶのもよい方法です。

時計そのものに強い興味がなくても、好きなキャラクターやテーマがあると、絵本を開くきっかけになります。

「時計の学習に一番よいもの」を探すより、その子が何度も見たくなるものを選ぶ方が、結果的に時計に触れる回数が増えることもあります。

知育時計は、生活の中で時計を見せたい家庭に向いている

時計を読めるようになるには、日常的に時計を見る機会があることも大切です。

リビングや子どもがよく過ごす場所に、数字が見やすいアナログ時計を置いておくと、自然に時計を意識しやすくなります。

知育時計は、時を読む数字、分を読む数字、長い針・短い針、色分けなどがわかりやすく作られているものが多いです。

くもんのスタディめざまし

くもんのスタディめざましは、時と分が色分けされていて、子どもにも見やすい時計です。

「短い針は時」「長い針は分」ということを、視覚的に確認しやすいのが良いところです。

知育ツイオフでいただいた声

くもんのめざまし時計は、赤が「時」、青が「分」でシンプルに見やすいという声がありました。

実際に手元に置いて、親子で針を見ながら話したい家庭に向いています。

くもんのスタディクロック

壁掛けタイプを選ぶなら、くもんのスタディクロックも候補になります。

リビングや子ども部屋に掛けておけば、毎日の生活の中で自然に時計を意識できます。

時計を読む練習を優先したい時期なら、多少教材感があっても、子どもにとって見やすいものを選ぶのもよいと思います。

インテリアになじむ時計を選びたい場合

いかにも教材らしい時計ではなく、部屋になじむものを選びたい場合は、レムノスの「ふんぷんくろっく」のような時計も候補になります。

ただし、時計の読み方を覚えることを優先するなら、分の表示がはっきりした知育時計の方が合う場合もあります。

見やすさを優先するか、部屋になじむデザインを優先するかで選ぶとよいと思います。

ワークやプリントは、時計に少し慣れてから

ワークやプリントは、時計の読み方を定着させるのに向いています。

ただし、時計にまだ興味がない段階でいきなりワークを始めると、子どもによっては負担に感じることがあります。

先に、時計絵本を読む、生活の中で時計を見る、「〇時」「〇時半」を声に出す、知育時計の針を動かしてみる、といった経験をしてからワークへ進むと取り組みやすいです。

七田式 とけいプリント

知育ツイオフでは、七田式のプリントを使っている家庭の声もありました。

知育ツイオフでいただいた声

七田式の1枚ずつはがしてできるプリントがやりやすくて、1日1枚ペースでゆっくり進めています。軽いワークなので、できる子は一気に進められると思います。

1日1枚のように、少しずつ進めたい家庭に合いやすいです。

モンテッソーリ式ドリル・時計カード

時計に少し慣れてきたら、モンテッソーリ式の考え方に沿ったドリルや、時計カードを使う方法もあります。

ただし、家庭で取り入れる場合は、専用教具やドリルを必ずそろえる必要はありません。

まずは生活の中で時計を見ることから始め、必要に応じてワークやカードを足すくらいでも十分です。

時計カードを使う場合は、「3時のカードはどれ?」「長い針が12のカードを探してみよう」など、クイズ形式にすると遊びとして取り入れやすいです。

時計を教えるときの声かけ例

時計を教えるときは、日常の予定とセットにして声をかけると伝わりやすいです。

場面声かけ例
おやつ3時になったらおやつにしようね
外出長い針が12になったら出発しよう
片付け長い針が6になったら片付けよう
夕食6時になったらごはんだね
寝る準備8時になったら寝る準備をしよう

最初は、子どもに読ませるよりも、大人が時計を見ながら言葉にしてあげるだけで大丈夫です。

時計と生活の流れが結びついてくると、子どもも少しずつ時計を意識しやすくなります。

子どもに時計を教えるときによくある質問

時計は何歳から教える?

時計を読む練習は、数字に興味が出てきた頃から少しずつ始められます。

ただし、年齢だけで決めなくても大丈夫です。

1〜12の数字に興味がある、朝・昼・夜がなんとなくわかる、おやつや寝る時間など生活の流れがわかる、時計を見て「これ何?」と聞くといった様子があれば、時計に触れるきっかけになります。

デジタル時計とアナログ時計、どちらがいい?

時刻を確認するだけなら、デジタル時計は子どもにもわかりやすいです。

ただ、時計の読み方を学ぶなら、アナログ時計にも触れておくとよいと思います。

アナログ時計では、短い針、長い針、針が進む方向、1時間の流れ、5分刻みなどを目で見て理解できます。

時計絵本と知育時計、先に買うならどっち?

時計にまだ興味がない子なら、時計絵本からが入りやすいです。

一方で、生活の中で毎日見せたいなら、知育時計を先に用意するのもよいです。

迷う場合は、絵本好きな子は時計絵本、手を動かしたい子は針を動かせる時計絵本、生活リズムと結びつけたい家庭は知育時計、すでに少し読める子はワーク、という選び方がしやすいです。

ワークはいつから使う?

ワークは、時計に少し慣れてからの方が使いやすいです。

最初からワークで覚えようとすると、時計が「勉強」になってしまい、子どもによっては苦手意識につながることがあります。

まずは絵本や生活の声かけで時計に触れ、「〇時」「〇時半」などが少しわかってきたら、ワークで定着させる流れがおすすめです。

モンテッソーリ式の時計教具は必要?

必ず必要というわけではありません。

モンテッソーリ式の時計教具には、1〜12の数字や13〜24の数字を段階的に扱えるものがあります。

ただ、家庭では、見やすいアナログ時計や針を動かせる時計絵本、知育時計でも十分取り入れられます。

大切なのは、いきなりすべてを教えようとせず、短い針から少しずつ段階を分けることです。

まとめ:時計は段階を分けて、生活の中で少しずつ

子どもに時計の読み方を教えるときは、いきなり「何時何分」を覚えさせようとしなくても大丈夫です。

まずは、生活の中で時計を見ることから始めると取り組みやすいです。

モンテッソーリ式の考え方のように、短い針から見る、「〇時」を知る、「〇時半」へ進む、5分刻み・1分刻みへ進む、というように段階を分けると、子どもにも伝わりやすくなります。

時計に興味を持つ入口には時計絵本、生活の中で自然に覚えたいなら知育時計、読み方を定着させたい時期にはワークやプリントが向いています。

どれか一つを選べば全員に合う、というものではありません。

子どもの興味や家庭での使いやすさに合わせて、無理なく取り入れてみてください。

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